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「第十九回南のシナリオ大賞」本読みレポート

  • 2 日前
  • 読了時間: 2分

日本放送作家協会九州支部では、毎年、南のシナリオ大賞の募集で200編を越える応募があり、今や新人シナリオライターの登竜門となっています。

 今回で19回目となる南のシナリオ大賞では、表彰式と合わせて大賞作品の本読みを初めて行いました。俳優も参加し、実際にラジオドラマが出来るまでの流れを見ることができるというイベントを行いました。


その模様のレポートをお届け致します。



2025/11/16  「南のシナリオ大賞」本読みレポート



「ああ……ごめんなさい。また、できてしまいました」


「水たまり」役の俳優上条拳斗さん、一発目のセリフが室内に響き渡る。

いい。「水たまり」くんにピッタリ。

聴衆の声にならない「おお……!」を感じる。私にはわかる。

 

脚本「水たまりの夜に」が、ラジオドラマとしての新たな命を吹き込まれた瞬間だ。

作者の浅田佳子さんにとって、その場に居合わせ、ラジオドラマ作りの過程を見られるのは貴重な体験に違いない。優秀賞を受賞されたお二人も「次は私の作品を」と思われただろう。

 

その後も、熱の入った本読みが続く。演出家が一方的に指示を出すばかりではない。俳優、作者も加わったセッションによって、演技はいろいろなバージョンに変化する。聴いている側もどれが一体正解なのかわからない。そもそも正解などあるのか。

「うーん……」演出家は悩み続ける。より聴きごたえのある面白いドラマにするために。


「母性を出してみて」の指示に、「月」役の山本由貴さんは美しい声に加え、何とも言えぬニュアンスをかましてくださる。

それに対して、松尾恭子さん演じる看護師咲子さんはあくまでも人間らしく。

 

約2時間にわたった本読みが終わると、聴衆からは大きな拍手が沸き起こった。

初の試み「南のシナリオ大賞」表彰式と本読みのドッキング企画。どうだったでしょうか。

ラジオドラマ「水たまりの夜に」は、当HPにて12月下旬公開予定。

皆さま楽しみにお待ちください!




第19回南のシナリオ大賞の表彰式で大賞作品「水たまりの夜に」の本読みの様子です。



南のシナリオ大賞本読みレポート-1


本読み参加者全員で記念撮影
本読みに参加者全員で記念撮影

椅子に座っているのが、左から俳優・松尾恭子さん、作家・浅田佳子さん、俳優・上条拳斗さん、俳優・山本由貴さん。



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