第十九回 南のシナリオ大賞受賞者発表
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日本放送作家協会九州支部です。
第十九回 南のシナリオ大賞の応募総数236編より選考の結果、受賞者がが決定致しましたので発表致します。

後日、第十九回 南のシナリオ大賞の特設ページにて、受賞式の様子や大賞作品のラジオドラマの公開及び各受賞者のシナリオを公開致しますので、引き続き当ウェブサイトをご覧いただけますよう、宜しくお願い致します。
南のシナリオ大賞
(敬称略)
受賞作品:「水たまりの夜に」浅田 佳子

この度は、大賞に選出いただき、誠にありがとうございます。
脚本をもっと書けるようになりたい、
けれど、私はこのまま書き続けていいのか、
そんな逡巡をすることが、今年に入り多くなっていました。
でも、やっぱり書きたい、書こう、書くしかないな、
そう思いながら、執筆しました。
初めての受賞です。
南のシナリオ大賞は開催回数がひとケタの頃から、ほぼ毎年応募してきました。
1次しか通らなかったこと、5本出しても1次すら通らなかったこと、
最終まで残ったこと、毎回、どうにか結果を受け止めつつ、公開いただける受賞作品に刺激をもらってきました。
今年も開催していただき、感謝申し上げます。
オーディオドラマ愛のあるコンクールだなぁ、といつも思っていました。
そして、ご指南くださった先生、創作仲間に、心より御礼申し上げます。どんなときも、皆さまの存在がパワーの源です。
これからも、書き続けてまいります。
優秀賞
(敬称略)
受賞作品:「博多発新宿行き」立石 えり子

2年前。同じ優秀賞をいただいた時、さて、福岡の表彰式までどうやって行こうかと考えた。
羽田からピューっと飛行機で往復すればいいんだけど、せっかくだからもう少しワクワクしながら現地に向かいたい。帰りも受賞の余韻をしみじみ噛みしめたりして……
そうだ!新幹線にしよう!と片道5時間以上の大旅行を選択した。
そして今回。何を書こうかと考えていて、ふと、そういえばあの時、新幹線じゃなく夜行バスだったらどんなだったんだろうと。調べたら片道15時間くらいかかるらしい。
えっ? それ、若けりゃいいけど50くらいのおじさんだったら結構キツいんじゃ?などと想像してたらこんな作品ができました。自分ではかなり気に入ってます……
このたびは優秀賞に選んでいただきありがとうございます。
写真はこの夏、片道15時間、グリーンランド上空も飛んで辿り着いたスイスの山の上で撮りました。いつかこんな風に「てっぺん」に到達できたらなあと思っています。
優秀賞
(敬称略)
受賞作品:「カレイの煮つけはパンに合う?」ニッコ

この度は、優秀賞に選んでいただき、誠にありがとうございます。
連絡を受けたときは、信じられない気持ちでいっぱいでした。というのも、ラジオドラマに挑戦したのは今回が初めてで、「出来はともかく、出さないことには始まらない!」……そんな心持ちで応募したからです。
作品は、熊本に住む熟年夫婦が、互いの不満を口にしながらも老後に向け心を一つにしていく物語です。ラジオドラマは音声のみで表現するので、人物がいる場所や動作を表すのに苦労はしたものの、それが新たな経験として楽しくもありました。
九州へは1度だけ、3年前に旅行で、長崎、福岡、熊本、鹿児島と回りました。どの街も魅力的で食べ物も美味しく、時折写真を眺めては「またいつか行けたらいいなあ」と思っていましたが、このような形で九州とご縁ができるとは想像もしていませんでした。
賞をいただいたことは、大きな励みになります。本当にありがとうございました。
ご応募、ありがとうございました。
19回南のシナリオ大賞は、236編の作品が届きました。どれもこれも力のこもった作品ばかりで審査に時間が掛かりました。皆様のレベルが上がって来ていることを肌身に感じた次第です。
今回は、大賞一編、優秀賞二編としました。三作品とも甲乙付けがたく審査に時間を要しました。どの作品も筆力があり、作品イメージも特徴が異なり選出するのに苦労しました。
さて、大賞は「水たまりの夜に」の浅田佳子さん。水たまりと月が織り成すファンタジー。読んだ後、いろんなことが想像をして、なんだか、癒された感じになりました。
優秀作には「博多発新宿行き」の立石えり子さん。雪が振り交通機関が動かなく日に博多から新宿に向かうバスの中が舞台。親を思う子、子を思う親の気持ちが交錯します。
優秀作のもうもう一つは「カレイの煮つけはパンに合う?」のニッコさん。タイトルから楽しそうな作品イメージがありました。長年連れ添った夫婦の掛け合いが秀逸でした。
南のシナリオ大賞も来年20年目を迎えます。ここまで続けられたのも、応募される方々、協力頂いた方々のお陰だと感謝しています。これからも、宜しくお願い致します。
日本放送作家協会九州支部長
盛多直隆

